研究テーマ-1

研究テーマ-1 (アウトプット-1)

OPTにおける高糖度蓄積の技術開発

アウトプット-1の目的は、OPTにおける樹液中の糖度を高める方法を開発し、アウトプット-2の高付加価値製品製造プロセスの効率化とコストダウンに寄与することであ
る。

主な研究内容は、1)OPTの糖度上昇メカニズムの解明、2)高糖度化現象に関わるOPTのデンプン蓄積メカニズムの解明、3)OPT調達に関する実証研究、4)OPT樹液・繊維の研究サンプルの作成・提供、である。

研究内容

研究テーマ-1の目的は、(1)OPT樹液の糖度向上方法の開発、(2)OPT糖度向上/肥料実証試験、OPT資源価値向上、OPT安定調達に関する基礎研究です。この研究テーマ-1を通じて、研究テーマ-2の高付加価値製品製造プロセスの効率化とコスト削減に貢献する成果を得ることが期待されます。

OPTの注目すべき材料特性は、OPT樹液の重量の70%であり、その糖度を高める管理技術の開発は、樹液からのバイオガス生産と研究テーマ2の高付加価値製品の生産に直接貢献することになる。

OPT樹液の糖度制御を可能にするため、OPTを中心にデンプンを積極的に蓄積し、貯蔵中の糖度上昇のメカニズムを解明する。

OPTの安定調達は研究テーマ-2の社会実装において必須の課題であり、パーム農園からのOPTの除去を促進するために考慮しなければならない課題である。そのため、付加価値製品の中でも高価格帯である化粧品や食品への適用を検討することが有益である。

また、OPTの資源価値を向上させるだけでなく、パーム農園からOPTを持ち出すことが経済効果につながるという意味を持たせることも重要である。研究テーマ-1では、経済的利益を中心に、OPTの農園外持ち出しを促進するための基礎知識を蓄積することも目的の一つである。